轟音ばかりを撒き散らすサブマシンに静かになってもらうため、CPUファンを新調しました。
何しろ最近はこいつを使ってweb更新やらメールチェック、ゲームなどをやっているため、
これからの季節この轟音では精神が耐えられないワイというのもあって、慎重に選ぼうと思い
お店に行ってみたものの、性能が全くわからない。
ごく普通のミドルタワーというのもあるし、あまり値段の張るものは避けたい、でもハズレは
御免だ。いや多少値段は張ってもかまわないがハズレはイカン。という心情が働いて、
全く決めかねるわけです。何しろ「この製品はうるさいです」って書いてあるわけもなく、
どいつもこいつも自身の高性能さを余すことなく宣伝するかのようなパッケージをしており、
「これだ!これがいい!」というものが逆に見当たらないという事態に陥っているのです。
仕方ないのでその日はあきらめ、ネットで調べて見たところ、というか価格COMですが、
どうやら「KABUTO」なる製品の評判が大変よろしい様子。バイクのエンジンかよと突っ込みを
入れたくなるようなフォルムの、素人目には「本気すぎ」とややヒキが入るタイプの製品では
あるものの、とにかく「コレをつけたら静かになったよ」という報告ばかりで、
逆にうるさくなったというのはほぼ無い。欠点らしい欠点といえば、装着しづらいという
ものばかりで、まぁ欠点があるというのはあまり歓迎できるような事ではないのだが、
贅沢は言えまい。というわけで、先日お店に行って買って参りました。
価格COM最安値+900円ほどしたけど、そのあたりは仕方あるまい。何しろあれは
秋葉ですとかのタイムセールとかそういう値段だろうし、通常価格なら秋葉でも+500円は
してそうだ。結構なお値段と巨大なパッケージに逡巡したが、一応チェックしておいた
他の製品もそれほど大きく差があるわけでもなく、多少ケチって後で泣くより、
オーバースペックでもベストチョイスをしておいた方がよかろう。
にしてもデカイ。どうせ中身の割にパッケージだけやたらデカイとかそういうオチだろう、
アマゾンといいマクドといい、このような過剰包装は一体なんなんだろうか。
とブツクサ思いつつ、家に帰ってパッケージを開けてみたところ、
デカイ。
どうせスカスカだろうとタカをくくっていたパッケージにギッチリとバイクのエンジンを
髣髴とさせる金属塊が詰まっていた。なんだこれは。思ったよりデカイ。
つーかお店に展示してあったなまらデカイ奴、コレだったのか。どうせ6〜8000円くらいの
モデルが飾ってあるんだろうと思って見てなかった。コイツだったのか。
とにかく取り出すと、底が上げ底になっており、さすがにパッケージ全体余すとこなく、という
わけではなかったものの、75〜85%はこいつが詰まってたと思う。上げ底の中には
3種類の取り付け金具とグリスが入っており、俺が邪推していたようなスカスカスペースは
ヒートシンクの形状的にどうしても存在する分くらいしか無かった。
つかデカイ。ケースに入るのだろうか?と思って試しに入れてみると何とか入るようだ。
省スペースじゃない限り入ると思われるが、とにかく存在感が異様である。
一般的なPCの中身ってコード類がやたら目立つ印象だが、こいつを入れると、
コードとパーツの存在感が一挙に逆転する。メモリ増設なんぞよりは数倍「改造した」感が
得られるパーツだと思う。
取り付けはやや苦労した。堅牢性のためだろうが、固定器具が一度はめると外すのに酷く
苦労するようになっていて、それでいて簡単にはまってしまうため、まだはめたくない状況で
勝手にはまってしまい、それを取り外しはめなおすためにマザーを外す羽目になった。
リテールファンの同固定器具のヘコヘコっぷりからは想像つかないようなレギュレーションであった。
なんとかはめて起動、適当に高負荷をかけてみたところ、実に静かである。
とうとうHDDアクセス音が一番うるさいPCになってしまった。
ピーク時の動作音すら扇風機の音でかき消され、体感的にはほぼ無音である。
勿論アイドル時には輪をかけて音が無い。回転数を見てみるとアイドル時で500回転、
ピーク時で1300回転ほどだった。リテールファンのときは1500/2500ほどだったから、
納得の数字である。ピーク時でやっと以前のアイドル時程度の騒音になるが、
ピーク時は概ねゲームかHD動画を閲覧中であり、当然動画などの音が出ており全く気にならない。
加えてこの季節では扇風機も絶賛稼働中であり、扇風機の音の方がデカイため、
全く問題ない。以前であれば、PCと扇風機がステレオで轟音を奏であげており、
そのサラウンド効果で体感気温も増し、頭痛がやまないのが悩みの種であったが、
今となってはうっかりPCつけたまま昼寝しても気づかないほどだ。起きた後、
PCがつけっぱなしだった事に気づいた時の驚きっはちょっと文章じゃ言い表せないほどだ。
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